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散歩中、愛犬が突然地面に落ちているものを口にして、ヒヤッとしたことはありませんか?
草や落ち葉ならまだしも、
・食べ物のゴミ
・タバコの吸い殻
・ビニール
・プラスチック
・石
・小さなおもちゃ
など、犬にとって危険なものが落ちていることもあります。
「ダメ!」と慌てて口から取り出そうとしても、逃げたり、さらに急いで飲み込もうとしたりする犬もいます。
実は、犬が落ちているものを口にするのは、単純に「しつけができていないから」とは限りません。
犬にはもともと地面に落ちているものを拾って口にする習性があり、散歩中の拾い食いも珍しい行動ではありません。
犬が散歩中に拾い食いする原因から、拾い食いを防ぐ方法、実際に口にしてしまったときの対処法まで、1つずつ見ていきましょう!
犬が散歩中に拾い食いするのはなぜ?

まず知っておきたいのが、拾い食いにはいくつかの原因があるということです。
「拾ったら叱る」だけではなく、なぜ拾ってしまうのかを考えることで対策もしやすくなります。
もともと犬は地面のものを口にする習性がある
犬は、鼻だけでなく口も使いながら周囲のものを確かめます。
野生では、地面に落ちているものや小さな生き物などを食べることもあったため、落ちているものに興味を持って口にする行動自体は、犬にとって特別なことではありません。
そのため、
「何度教えても拾ってしまう=頭が悪い」
ということではありません。
まずは犬にとって自然な行動だと理解しておくことが大切です。
好奇心から口にしている
特に子犬は、見るもの聞くものすべてが新鮮です。
散歩中に、「これは何だろう?」と興味を持ったものを、匂いを嗅いだり口に入れたりして確かめることがあります。
特に、
・動いているもの
・匂いの強いもの
・飼い主が気にしているもの
・初めて見るもの
には興味を持ちやすいです。
そのため、子犬の時期は「拾わないようにする」だけでなく、拾いそうになったときに飼い主へ意識を戻す練習も大切です。
食べ物の匂いに反応している
道路には、人間が落とした食べ物やお菓子の袋などが落ちていることがあります。
犬にとっては、「いい匂いがする!」というだけで、拾う十分な理由になります。
特に食べ物への興味が強い子は、地面の匂いを嗅ぎながら歩いているうちに、食べ物を見つけて口にしてしまうことがあります。
ただし、拾い食いをするからといって、必ずしも食事量が足りない・栄養が不足しているという意味ではありません。
食欲以外にも、好奇心や習性などさまざまな原因が考えられます。
退屈や刺激不足で拾ってしまうことも
散歩中、犬にとって魅力的な刺激が少ないと、地面にあるものを探すこと自体が遊びになる場合もあります。
匂いを嗅ぐことは犬にとって大切な情報収集でもあるため、「散歩中は絶対に地面を嗅がせない」必要はありません。
むしろ、拾ってはいけないものと、安全に匂いを嗅いでよい場所を飼い主が見極めてあげることが大切です。
飼い主の反応がきっかけになることも
犬が何かを拾った瞬間、
「ダメ!」
「こら!」
と大きな声を出して、慌てて追いかけていませんか?
もちろん危険なものを口にしそうなら、すぐに止める必要があります。
ただ、犬によっては飼い主が追いかけてくること自体を「遊び」のように感じてしまうことがあります。
また、口に入れたものを無理に取ろうとすると、「取られたくない」と急いで飲み込もうとすることもあります。
拾い食いを見つけたときほど、飼い主が落ち着くことが大切です。
拾い食いは放っておいても大丈夫?

「葉っぱや草くらいなら大丈夫かな」と思うこともあるかもしれません。
しかし、散歩中に落ちているものには、犬にとって危険なものもあります。
拾ったものによっては危険な場合も
特に注意したいのが、
・タバコ・吸い殻
・薬
・人間の食べ物
・ビニールやプラスチック
・電池
・尖ったもの
・大きな異物
・中身の分からないもの
などです。
異物の誤飲・誤食は、含まれている成分による中毒だけでなく、消化管に詰まったり、傷つけたりする危険もあります。場合によっては手術が必要になることもあります。
特にタバコはニコチンによる中毒の危険があるため、口にしたことが分かった場合は早めの受診が必要です。
「拾った=必ず病気になる」わけではありません
一方で、何かを拾ったからといって、必ず体調を崩すわけでもありません。
大切なのは、「何を」「いつ」「どれくらい」口にしたのかを確認することです。
誤飲・誤食では、この3点がその後の対応を判断する重要な情報になります。
もし何を食べたのか分からない場合でも、無理に様子だけを見るのではなく、動物病院へ相談しましょう。
犬が散歩中に拾い食いしないための対策

拾い食いを防ぐには、
「拾ってから叱る」よりも「拾う前に防ぐ」
ことが基本です。
拾い食いしそうな場所ではリードの距離を調整する
拾い食いをしやすい犬の場合、犬が地面のものを口に入れる前に飼い主が対応できる距離を保ちましょう。
特に、
・ゴミが多い場所
・食べ物が落ちていそうな場所
・タバコの吸い殻が多い場所
・草むら
・人通りの多い場所
では注意が必要です。
危険なものが多い場所では、リードを適切な長さに調整して、犬が先に落ちているものへ近づきすぎないようにします。
拾い食いしやすい場所を避ける
毎回同じ場所で拾い食いをするなら、散歩コースそのものを見直すのも有効です。
例えば、「この公園に入ると必ずゴミを拾う」のであれば、しつけだけで解決しようとせず、まずその場所を避ける。
これは甘やかしではありません。
犬が拾い食いできない環境を作ることも、大切な予防策です。
名前を呼んで飼い主を見る練習をする
拾い食い対策では、普段から「飼い主を見る」練習をしておくと役立ちます。
例えば家の中で、
「○○ちゃん」と名前を呼ぶ。
↓
こちらを見たら褒める。
↓
おやつなどのご褒美を与える。
これを繰り返します。
すると、散歩中に地面のものへ意識が向いているときでも、名前を呼んで飼い主へ意識を戻す練習につながります。
拾い食いをしてから対応するのではなく、拾う前に飼い主へ意識を戻すことがポイントです。
「ちょうだい」「出して」の練習をしておく
それでも、散歩中に何かを口にしてしまうことはあります。
そんなときのために、「口に入れたものを出す」練習を普段からしておきましょう。
いきなり散歩中に練習するのではなく、まずは家の中でおもちゃなどを使って練習します。
犬が口にくわえているものに対して「出して」などの合図を出し、出してくれたら褒める。
こうした経験を繰り返して、「口の中のものを出すと、いいことがある」と覚えてもらいます。
口の中のものを無理に取り上げようとすると、犬が取られたくない!となり飲み込もうとすることがあるため、普段から練習しておくことが大切です。
犬が拾い食いしそう!そのときどうする?

ポイントは、「拾ってから取り上げる」のではなく、「拾う前に意識を飼い主へ戻す」こと。
そのためには名前を呼んで飼い主を見るなどの練習が大切になってきます。
犬が拾い食いしたときはどうする?

どんなに対策をしていても、拾い食いをしてしまう時もありかと思います。
では、実際に口に入れてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
まだ口に入れていない場合
地面にあるものを見つけて、今にも口にしそうな状態なら、まずは犬の注意を別の方向へ向けます。
名前を呼ぶ、おやつで誘導する、その場から離れるなど、愛犬に合った方法で危険物から距離を取りましょう。
この段階なら、落ち着いて対応しやすいでしょう。
口に入れてしまった場合
口に入れてしまったときに大切なのは、飼い主が慌てないことです。
まず、
・何を口にしたのか
・飲み込んだのか
・どのくらい食べたのか
・いつ食べたのか
・犬の様子に変化がないか
を確認します。
誤飲・誤食では「何を・いつ・どれくらい」が重要な情報になるため、分かる範囲で確認しておきましょう。
口の中にまだ残っている場合は、普段から練習している「出して」「ちょうだい」などの合図を使います。
無理やり口をこじ開けて取り出そうとするのは避けましょう。
こんなものを拾ったら要注意

特に注意したいもの
タバコ・吸い殻
→ ニコチン中毒の危険
薬
→ 種類や量によって中毒の危険
電池
→ 消化管を傷つける危険など
尖ったもの
→ 食道・胃腸を傷つける危険
ビニール・プラスチックなど
→ 消化管に詰まる可能性
正体が分からないもの
→ 何を食べたか判断できないため要注意
誤飲・誤食は、症状がすぐに出ない場合もあります。異物の種類によっては重症化することもあるため、自己判断で様子を見るのではなく動物病院へ相談しましょう。
拾い食いしたら、家で吐かせればいい?

これは特に注意したいポイントです。
自己判断で犬を吐かせるのはやめましょう。
飲み込んだものによっては、吐かせることで食道などをさらに傷つける可能性があります。
例えば尖ったものや、食道を傷つける可能性があるものでは、吐かせることが適切でない場合があります。
「吐かせた方がいいのかな?」と迷った場合は、まず動物病院へ連絡して指示を受けるようにしましょう。
その際、
・食べたものの写真
・同じものがあれば現物
・食べた時間
・食べた量
・現在の犬の様子
などが分かると、状況を伝えやすくなります。
拾い食いをやめさせるときにやってはいけないこと

「危ない!」と思うほど、つい大きな声を出してしまいますよね。
でも、拾い食い対策では避けたい行動があります。
大声で怒鳴る
危険なものを口にしようとしているときには、止めることが優先です。
ただし、毎回大声で怒るだけでは、「何をしたらいけないのか」を犬が理解できないことがあります。
拾い食いは犬にとって自然な行動でもあるため、落ち着いて伝えることが大切です。
追いかけ回す
犬が何かをくわえて逃げると、「待って!」と追いかけたくなります。
しかし犬によっては、追いかけられること自体が楽しくなってしまうことも。
もちろん危険物の場合は放置できませんが、普段から「追いかけて取り上げる」状況を作らないためにも、「出して」の練習をしておきましょう。
口の中に手を入れて無理やり取り出す
これは特に注意したいところです。
飼い主が無理に取ろうとすると、犬が「取られる!」と感じて、かえって飲み込もうとすることがあります。
また、犬によっては興奮して手を噛んでしまう可能性もあります。
危険物を口にしてしまった場合は、無理に自己判断で取り出そうとせず、動物病院へ相談することも選択肢に入れましょう。
拾った瞬間だけ「ダメ!」と繰り返す
拾い食いを見つけるたびに、
「ダメ!」
と声をかけるだけでは、犬が「何をすればいいのか」までは分かりません。
だからこそ、
拾わない → 飼い主を見る → 褒めてもらえる
という行動を教えていくことが大切です。
拾い食いしやすい子はどんなタイプ?

拾い食いはどの子にも起こり得ますが、特に注意したいケースがあります。
子犬・好奇心が強い
子犬はさまざまなものに興味を持ちやすく、誤飲・誤食のリスクも高い時期です。
散歩デビュー直後は、「歩けるかな?」だけでなく、
「地面に何か落ちていないかな?」という視点も持っておきましょう。
食べ物への興味が強い
おやつや食べ物への反応が強い犬は、落ちている食べ物にも反応しやすくなります。
食べ物が落ちていそうな場所では、いつも以上に飼い主が周囲を確認しておくと安心です。
散歩中に地面ばかり嗅ぐ犬
地面の匂いを嗅ぐこと自体は悪いことではありません。
犬にとって匂いを嗅ぐことは、周囲の情報を集める大切な行動です。
ただし、
匂いを嗅ぐ
↓
何かを見つける
↓
そのまま口に入れる
というパターンが多いなら、拾い食いにつながらないよう飼い主が注意して見てあげましょう。
拾ったときに飼い主が大きく反応してしまう犬
「拾ったら飼い主が追いかけてくる」という経験を繰り返すと、拾い食いが飼い主とのやり取りのようになってしまうこともあります。
危険物を口にしないようにすることはもちろんですが、拾う前に飼い主へ意識を戻す練習をしておくと安心です。
拾い食いがなかなか直らないときは?

何度練習しても拾ってしまう場合は、しつけだけに原因を求めないことも大切です。
拾い食いする場所や時間帯を確認する
まずは、「いつ拾うのか?」を観察してみましょう。
例えば、
・公園だけ
・草むらだけ
・夕方だけ
・人通りの多い場所だけ
・食べ物が落ちている場所だけ
など、パターンが見つかることがあります。
原因が分かれば、その場所を避けたり、リードの距離を調整したりと対策しやすくなります。
散歩コースを見直す
毎回ゴミを拾ってしまう場所を通る必要はありません。
一度コースを変えて、拾い食いが起こりにくい場所を歩いてみるのも方法です。
「拾わない練習」をすることと同時に、そもそも拾いやすい環境を避けることも大切です。
家の中でも「出して」の練習をする
散歩中だけ練習するのではなく、家の中でおもちゃなどを使って練習しておきましょう。
普段から、「出すと褒めてもらえる」という経験を積んでおけば、いざというときにも役立ちます。
急に拾い食いが増えた場合は獣医師へ相談
以前は拾い食いをしなかったのに、急に何でも口にするようになった。
そんな場合は、単純なしつけの問題とは限りません。
食欲や体重、体調などにも変化がある場合は、念のため獣医師へ相談しましょう。
【チェックリスト】散歩中の拾い食いを防ぐために今日からできること
拾い食いは、犬が口に入れてから対応するより、拾う前に防ぐことが大切です。
まずは今日からできることをチェックしてみましょう。

散歩前
□ ハーネス・首輪がきちんと装着できている
□ リードの長さを確認する
□ おやつなどのご褒美を用意する
□ 拾い食いしやすい場所を避ける
散歩中
□ 犬だけでなく前方の地面も確認する
□ 危険物がある場所では距離を調整する
□ 名前を呼んで飼い主を見る練習をする
□ 拾いそうになったら早めにその場を離れる
□ 安全な場所では匂いを嗅ぐ時間も作る
普段から
□ 「ちょうだい」「出して」の練習をする
□ 口の中のものを無理やり取り上げない
□ 拾い食いしたときに飼い主が追いかけ回さない
□ 家の中でも落ちているものを食べない環境を作る
全部を一度に完璧にする必要はありません。
まずは「拾う前に飼い主を見る」練習から始めてみましょう。
どうしても拾ってしまう場合は「拾い食い防止ネット」も選択肢
「何度注意しても地面のものを口にしてしまう」
「落ちているものを見つけると一瞬で拾ってしまう」
という場合は、拾い食い防止ネットを使う方法もあります。
拾い食い防止ネットは、犬の口元に装着することで、散歩中に地面のものを口に入れにくくするためのアイテムです。
ただし、これはしつけの代わりではなく、拾い食いを防ぐための補助的な対策として考えるのがおすすめです。
装着を嫌がる子もいるため、いきなり散歩で使用するのではなく、室内で少しずつ慣らしてから使うようにしましょう。
・落ちているものを見つけるとすぐ口に入れる
・「ちょうだい」などの練習をしても拾い食いが続く
・散歩中に何度も拾い食いをしてしまう
こんなこの場合は、防止ネットを使うと日々のお散歩も安心してできるようになります。

散歩中の拾い食い、こんなときは特に注意
最後に、特に覚えておいてほしいポイントをまとめます。
タバコ・薬・電池・尖ったもの・正体不明のものなどを口にした
↓
何を食べたか分からない
↓
食べた後に吐く・ぐったりする・震えるなど、いつもと違う様子がある
↓
動物病院へ相談
誤飲・誤食は、食べたものや量によって必要な処置が異なります。
「元気そうだから大丈夫」と自己判断せず、心配な場合は早めに獣医師へ相談しましょう。
まとめ|拾い食いは「叱る」より「拾わない環境」と「練習」が大切
犬の拾い食いは、単純に「悪い癖」だから起こるわけではありません。
犬にはもともと地面に落ちているものを拾う習性があり、好奇心や匂い、食べ物への興味など、さまざまな理由があります。
だからこそ、拾ったら叱るだけではなく、
拾いにくい環境を作る
↓
拾いそうになったら飼い主を見る
↓
できたら褒める
↓
口に入れてしまったときの「出して」も練習しておく
という方法で、少しずつ対策していきましょう。
そして、どれだけ気をつけていても、散歩中に何かを口にしてしまうことはあります。
そんなときに飼い主さんが慌てないよう、普段から「出して」の練習をしておくことも、愛犬を守る準備のひとつです。
愛犬のペースに合わせながら、「拾わないこと」だけでなく「飼い主と一緒に歩くことが楽しい」と思える散歩を目指していきましょう。
【みんなこんなことで悩んでいます】







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