記事内にプロモーションが含まれています
「キャンと鳴いたと思ったら、足から血が出てる!?」
「爪が途中から割れてるけど、これって切っていいの?」
「血は止まったけど、病院に連れて行ったほうがいい?」
犬と暮らしていると、こんなふうに突然爪のトラブルが起こることがあります。
爪は小さな部分なので、「少しくらいなら大丈夫かな」と思ってしまいそうですが、爪が大きく割れたり折れたりすると、犬にとってはかなり痛いことがあります。
しかも、出血していると飼い主さんも焦ってしまいますよね。
ただ、まずやることはそれほど多くありません。
出血しているなら、まず止血。
そのうえで「爪がどこまで傷んでいるのか」を確認する。
これが基本です。
この記事では、犬の爪が割れたり折れたりしたときに、
・まず何をすればいい?
・血が出ているときはどう止める?
・折れた爪を自分で切ってもいい?
・動物病院へ行ったほうがいいのはどんなとき?
・血が止まったあとは何を見ればいい?
というところを、順番に整理していきます。
犬の爪が割れた・折れたとき、まず確認したいこと
犬の爪が割れたときは、いきなり処置を始めるよりも、まずどこまで爪が傷んでいるのかを確認します。
ただし、痛みが強い犬は普段おとなしい子でも触られるのを嫌がったり、咬もうとしたりすることがあります。
無理に足をつかんで確認するのはやめましょう。

こんな状態なら、特に注意
| 爪の状態 | まずすること |
|---|---|
| 先端が少し欠けただけ | 出血や痛みがないか確認 |
| 爪の途中から割れている | 無理に引っ張らず状態を確認 |
| 爪から出血している | まず止血 |
| 爪がぶら下がっている | 自分で引っ張らない |
| 根元近くまで割れている | 動物病院へ相談 |
| 爪が根元から大きく折れている・抜けている | 早めに動物病院へ |
| 強く痛がる・足をつかない | 動物病院へ相談 |
| 圧迫しても出血が続く | 動物病院へ |
特に覚えておきたいのが、「血が止まった=もう大丈夫」とは限らないということ。
爪の根元近くまで割れている、強く痛がっている、歩き方がおかしいなどの場合は、出血が止まっていても受診を考えたほうがいいでしょう。
実際、犬の爪の中には血管や神経が通っており、深く損傷すると痛みや出血につながります。
爪の中の血管・神経がある部分は骨ともつながっているため、爪の深い部分が傷ついた場合は感染にも注意が必要です。
犬の爪は、どうして割れたり折れたりするの?

「特に何もしていないのに、なんで爪が折れたの?」と思いますよね。
犬の爪は、意外といろいろなところに引っかかります。
たとえば、
・カーペットやラグ
・毛布や布製品
・芝生や草
・家具のすき間
・階段や段差
・グレーチングなどの道路のすき間
・遊んでいるとき
・ジャンプや着地のとき
など。
爪が何かに引っかかった状態で犬が足を動かすと、爪が後ろに引っ張られて折れることがあります。
特に長く伸びた爪は引っかかりやすく、狼爪(ろうそう)のように地面につきにくい爪は、引っかけてしまうことがあります。
「爪切りをちゃんとしているのに……」という場合でも、こうした事故は起こります。
なので、爪の長さを整えることは大切ですが、短くしていれば絶対に折れないというわけではありません。
犬の爪から血が出ている!まずは落ち着いて止血しよう
突然血が出ると、かなり焦ります。
特に爪は、少しの出血でも床や毛に血がついて、実際より多く出ているように見えることがあります。
まずは慌てず、「出血を止める」ことを優先しましょう。

STEP1|犬を落ち着かせる
痛みのある犬は、普段なら足を触らせてくれる子でも嫌がることがあります。
「いつもは絶対に咬まないから大丈夫」と思わず、飼い主さん自身もケガをしないよう注意してください。必要なら家族に犬を支えてもらいましょう。
暴れている状態で無理に爪を確認する必要はありません。
STEP2|清潔なガーゼや布で爪を押さえる
出血している部分に、清潔なガーゼや布を当てて、圧迫します。
ここで大事なのは、何度も布を離して「まだ血が出てるかな?」と確認しないこと。
せっかくできかけた血のかたまりを剥がしてしまうことがあります。
まずはしっかり圧迫して、出血が落ち着くか確認します。
犬の足の出血に対しては、清潔なガーゼやタオルなどで圧迫する方法が基本とされています。
STEP3|数分たっても止まらないなら、止血剤も選択肢
犬用の止血パウダーなどを家庭に用意している場合は、出血が続くときの選択肢になります。
ただし、「止血剤がないと何もできない」わけではありません。
まずは清潔なガーゼなどで圧迫することが基本です。
爪からの出血について5~10分程度の圧迫を目安としており、それでも止まらない場合は止血剤などを使用し、それでも出血が続く場合には動物病院での処置が必要とされています。
家庭に止血剤がないからといって、慌てていろいろなものを傷口につける必要はありません。
犬の爪が割れたとき、やってはいけないこと

ここは、かなり大事です。
爪が途中で割れていると、「このぶらぶらしてる部分、邪魔だから切っちゃおうかな」と思ってしまうかもしれません。
でも、割れた爪を無理に引っ張ったり、深いところまで自分で切ったりするのはおすすめできません。
① ぶら下がっている爪を引っ張らない
これが一番やりたくなるかもしれません。
でも、根元につながっている部分まで傷めてしまう可能性があります。
犬の折れた爪は、傷んだ部分を取り除く処置が必要になることがありますが、簡単に取り除けるごく小さな部分を除き、多くの場合は動物病院で処置することを勧めています。
「取れそうだから取る」はやめておきましょう。
② 割れた部分を爪切りで深く切らない
「きれいに整えてあげよう」と思っても、割れた爪の奥には血管や神経がある場合があります。
特に、
・根元近くまで割れている
・爪が縦に大きく裂けている
・爪がぶら下がっている
・犬が強く痛がっている
という場合は、自宅で処理しようとせず、動物病院へ相談したほうが安心です。
③ 消毒液や人間用の軟膏を自己判断で塗らない
「傷だから消毒しなきゃ」と思いがちですが、犬の傷に人間用の消毒液や薬を自己判断で使うのは避けましょう。
獣医師の指示がない場合、傷に軟膏・クリーム・消毒剤などを使用しないよう案内している獣医療情報もあります。
特に犬は、塗ったものを舐めてしまうこともあります。
「何か塗る」より、まず出血を止める。
ここを優先しましょう。
こんなときは動物病院へ

では、どんな状態なら病院へ行けばいいのでしょうか。
私はここを、「血が出たかどうか」だけで判断しないのが大切だと思います。
動物病院へ相談したい目安
・圧迫しても出血が止まらない
・一度止まったのに、また出血する
・爪が根元近くまで割れている
・爪が大きく折れている
・爪がぶら下がっている
・爪が根元から抜けたようになっている
・強く痛がっている
・足を地面につけたがらない
・明らかに歩き方がおかしい
・爪の周囲が腫れている
・傷口が汚れている
・しきりに足を舐めたり気にしたりしている
特に、出血が続く・強い痛みがある・根元近くまで損傷している場合は、自宅で無理に処置しないほうがいいでしょう。
犬の爪の出血は、足を地面につけたときに再び出てくることもあります。
出血が10分程度の圧迫でも止まらない場合は、緊急の動物病院への受診が勧められています。
また、出血が止まっていても痛みがある場合には、爪が折れたり割れたりしている可能性があるため、動物病院の受診が勧められています。
「血は止まったけど、病院に行くべき?」迷ったときはここを見る

これ、実際にはかなり迷うところですよね。
血が止まっただけで「大丈夫」と決めてしまうのではなく、その後の様子を見ます。
チェックしたいのはこの4つ
① 普通に歩ける?
足をかばっていないか、片足を上げたままにしていないかを見ます。
② 爪をずっと気にしていない?
何度も舐めたり、噛もうとしたりするなら、痛みや違和感が残っている可能性があります。
③ 爪の根元に大きな傷がない?
先端が少し欠けただけなのか、根元近くまで裂けているのかでは意味が違います。
④ 出血がぶり返していない?
一度止まっても、歩いたあとにまた血が出ることがあります。
「血が止まったから終わり」ではなく、「血が止まったあと、犬がいつも通りか」まで見るのがポイントです。
犬が爪をずっと舐めているときは?

爪が折れたあと、犬がその足を気にして舐めることがあります。
一度気にして舐めるくらいなら、すぐに異常と決めつける必要はありません。
ただ、
・何度も舐め続ける
・噛もうとする
・足を上げている
・歩き方がおかしい
・触ろうとすると強く嫌がる
という状態なら、痛みや違和感が続いている可能性があります。
特に「血は止まったけど、ずっと気にしている」という場合は、出血だけでなく爪そのものの損傷を確認してもらうことを考えましょう。
犬は痛みを隠すこともあるため、「元気そうだから大丈夫」と決めつけず、普段との違いを見ることが大切です。
「爪が折れた」と「爪が抜けた」は同じじゃない

ここも少し紛らわしいところです。
爪の先端が欠けただけなら、それほど大きな問題にならないこともあります。
一方で、何かに爪を引っかけて、爪が根元から大きく裂けた・抜けたようになっている場合は話が変わります。
根元近くの損傷では、出血や痛みが強くなることがあります。
また、犬の爪の中にある血管や神経を含む部分は骨とつながっているため、深い損傷では感染にも注意が必要です。
「爪が取れかけているから、全部取ってしまえばいいかな」と考えず、
根元に近い損傷ほど動物病院で見てもらうと考えておくと安心です。
犬の爪が割れないために、普段からできること

爪が折れてから対処するのも大切ですが、できれば「折れにくい状態」にしておきたいですよね。
そこで普段から見ておきたいのが、
爪が伸びすぎていないか
長い爪は、カーペットなどに引っかかるきっかけになります。
ただし、だからといって「短ければ短いほどいい」ということではありません。
犬の爪切りでは、血管や神経のある部分を傷つけないように、少しずつ整えていくことが大切です。
→ [犬の爪切りはどこまで切る?初心者でも失敗しにくい切り方と注意点]

黒い爪なら、無理に一度で短くしない
黒い爪は血管の位置が外から見えにくいため、「どこまで切ればいいの?」と迷いやすい爪です。
こちらは通常の爪切りとは別に、黒い爪ならではの切り方を知っておくと安心です。
→ [犬の爪が黒いと切るのが怖い!血管を傷つけないための方法]

爪切りを嫌がるなら、無理に押さえつけない
「爪を切らなきゃ」と思うほど、犬を押さえて一気に終わらせたくなることもあります。
でも、それで爪切りがますます嫌いになってしまうと、次回がもっと大変になります。
足に触るところから少しずつ慣らしていく方法もあります。
→ [犬が爪切りを嫌がるのはなぜ?怖がる犬を少しずつ慣らす方法]

犬の爪が割れた・折れたときによくある疑問
Q.犬の爪から血が出たら、まず何をすればいい?
A.まずは犬を落ち着かせ、清潔なガーゼや布などで出血している部分を圧迫します。
何度も離して確認するのではなく、しばらくしっかり圧迫することがポイントです。
出血が続く場合は止血剤も選択肢になりますが、止まらない場合は動物病院へ相談しましょう。
Q.犬の爪が折れたら、病院に行ったほうがいい?
A.すべてのケースで必ず受診が必要というわけではありません。
先端が少し欠けただけで、出血も痛みもなく、普段通りに歩いているのであれば、まず状態を確認しながら様子を見るケースもあります。
一方で、根元近くまで割れている、爪がぶら下がっている、強く痛がる、歩き方がおかしい、出血が止まらないなどの場合は動物病院へ相談しましょう。
Q.血が止まったら、そのままにしても大丈夫?
A.出血が止まったことは良いことですが、それだけで判断するのはおすすめしません。
歩き方、痛がり方、爪の割れ方、根元の状態なども確認しましょう。
特に「血は止まったけど足をずっと気にしている」という場合は、受診を考えたほうが安心です。
Q.犬の爪が縦に割れたらどうする?
A.割れ方によります。
先端の小さな欠け程度なら経過を見られることもありますが、爪の途中から根元方向へ大きく裂けている場合は、無理に切ったり引っ張ったりしないようにしましょう。
特に根元近くまで割れている場合は、動物病院で確認してもらうことをおすすめします。
Q.犬の爪がぶらぶらしているけど、取っていい?
A.自分で引っ張って取るのは避けましょう。
一見すると「もう取れそう」に見えても、まだ組織とつながっている可能性があります。
痛みや出血を増やしてしまうことがあるので、そのまま動物病院へ相談するほうが安全です。
Q.犬の爪からの出血が止まらないときは?
A.清潔なガーゼや布などで圧迫し、それでも出血が続く場合は動物病院へ連絡してください。
特に、圧迫して10分程度たっても止まらない、血がどんどん出てくる、すぐにガーゼが血でいっぱいになるといった場合は、早めの受診が必要です。
まとめ|犬の爪が折れたら「血」だけではなく「どこまで傷んでいるか」を見る
犬の爪が突然割れたり折れたりすると、出血もあるので飼い主さんはかなり焦ります。
でも、まず覚えておきたいのは、出血しているなら、まず止血。
そしてそのあと、
「爪がどこまで割れている?」
「犬は痛がっていない?」
「普通に歩けている?」
を確認します。
先端が少し欠けただけなら、慌てず様子を見られる場合もあります。
一方で、
・根元近くまで割れている
・爪がぶら下がっている
・大きく折れている
・強く痛がっている
・足をつけない
・出血がなかなか止まらない
という場合は、自宅で爪を切ったり引っ張ったりせず、動物病院へ相談しましょう。
爪のトラブルは小さなケガに見えるからこそ、「血が止まったから大丈夫」と決めつけないことが大切です。
そして普段から爪の長さを確認しておくことも、引っかけ事故の予防につながります。
「もし折れたらどうしよう」と不安になるより、
“折れたときに何をすればいいか”を知っておく。
それだけでも、いざというときの焦りはかなり減らせると思います。
関連記事







コメント