正解がわからないからこそ不安
犬と暮らしていると、ふとした瞬間に
「うちの子、寝てばかりだけど大丈夫?」
「散歩の時間や回数、これで合ってるのかな?」
と不安になることはありませんか?
SNSや本を見ると「理想の生活リズム」が紹介されていますが、それを見て逆に焦ってしまう飼い主さんも少なくありません。

まず大前提として知っておいてほしいのは、犬の生活リズムに“一つの正解”はないということです。
大切なのは、年齢・性格・体調・家庭環境に合っているかどうか。
この記事では、基本となる考え方と、「ここが整っていれば安心」と言えるポイントをお伝えします。
犬は1日の大半を「休む」生き物
成犬の場合、1日の睡眠時間はおよそ12〜15時間ほど。
シニア期になると18時間以上寝ていることもあります。
そのため、
「よく寝る=退屈している」
「運動不足なのでは?」
と心配になることも。

しかし、犬にとって睡眠は、体と心を整える大切な時間。
安心できる環境でしっかり休めていること自体が、健康な生活リズムの土台になります。
ただし、
- 落ち着きなくウロウロする
- 寝ている時間が極端に短い
- 逆に元気がなく、起きても反応が鈍い
といった変化が見られる場合は、生活リズムや体調を見直すサインになることもあります。

理想的な1日の流れ(あくまで目安)
一般的な成犬の1日の流れは、次のようなイメージです。
- 朝・起床
・軽い散歩または排泄
・朝ごはん - 日中・飼い主さんの外出中は休憩中心
・留守番中も安心して眠れる環境が理想 - 夕方〜夜・散歩
・遊びやスキンシップ
・夜ごはん - 就寝前・排泄
・静かな時間を過ごして就寝
ここで重要なのは、この通りにしなければいけない、ということではありません。
食事や散歩の時間が毎日大きくズレすぎないこと、活動と休息のメリハリがあることがポイントです。
散歩は「時間」より「質」を意識する
散歩の時間や回数は犬種や年齢によって大きく異なります。
長時間歩けば良い、毎日2回行かなければいけない、という決まりはありません。
大切なのは、
- においを嗅ぐ時間がある
- 外の刺激を感じられている
- 帰宅後に満足そうに休めている
こうした心の満足感です。

短時間でも、犬が落ち着いて帰宅し、その後ぐっすり眠れているなら、その散歩は十分意味のあるものと言えます。
食事と休息の「安定」が安心感につながる
犬は環境の変化にとても敏感な動物です。
食事の時間や寝る場所が安定していることで、「次に何が起こるか分かる」安心感を持てます。
毎日完璧に同じ時間でなくても構いません。
大きくズレすぎないこと、急な変更が続かないことを意識しましょう。

また、家の中に静かに休める定位置を作ってあげることも大切です。
家族の動線から少し外れた場所や、落ち着いて眠れるベッドがあるだけで、犬の生活リズムは整いやすくなります。
「理想」より「今の愛犬」を基準に考える
犬の生活リズムを考えるとき、他の犬や情報と比べすぎる必要はありません。
・表情が穏やか
・よく眠れている
・食欲がある
・散歩や遊びを楽しんでいる
これらが見られるなら、今の生活リズムはその子に合っている可能性が高いです。

年齢とともに必要な運動量や休息時間は変わっていきます。
今は問題なくても、将来的には見直しが必要になることもあります。
「最近ちょっと違うかも?」
そう感じたときに立ち止まって考えられることが、飼い主さんとして何より大切なことです。


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