はじめに|おやつは「ごほうび」でも「主食」ではない
猫のおやつは、コミュニケーションやごほうびとして便利な存在です。
しかし与え方を間違えると、肥満や食べムラ、病気の原因になることもあります。

この記事では、おやつの役割・適量・注意点をわかりやすく解説していきます!
猫にとってのおやつの役割
おやつは、栄養補給を目的としたものではありません。
主な役割は次の3つです。
・飼い主とのコミュニケーション
・しつけやトレーニングの補助
・気分転換やストレス軽減
そのため、おやつだけでお腹を満たす必要はなく、「少量」を意識することが大切です。

おやつを与えすぎるリスク
可愛いからと頻繁に与えてしまうと、次のような問題が起こりやすくなります。
・肥満
・主食を食べなくなる
・栄養バランスの乱れ
・歯や歯ぐきのトラブル
特に室内飼いの猫は運動量が少ないため、おやつの影響が体重に出やすい点に注意が必要です。

猫のおやつの種類と特徴
ドライタイプのおやつ
カリカリとした食感で、保存性が高いのが特徴です。

・少量でも満足しやすい
・歯垢がつきにくい
ウェットタイプ・ペースト状
嗜好性が高く、食いつきが良いおやつです。

・水分補給の補助になる
・与えすぎに注意が必要
フリーズドライ・素材系
肉や魚をそのまま加工したおやつです。

・原材料がシンプル
・高たんぱくで少量向き
おやつの適量と頻度の目安
おやつは、1日の総摂取カロリーの10%以内が理想とされています。

・毎日与えなくても問題なし
・週に数回でも十分
フードをしっかり食べている場合は、おやつを控えめにしましょう。
おやつを与えるおすすめのタイミング
・爪切りやブラッシング後
・通院や投薬のごほうび
・遊びの後
「良い体験」と結びつけることで、猫との信頼関係づくりにも役立ちます。

避けたいおやつ・与えてはいけないもの
次のようなものは、猫の健康に悪影響を与える可能性があります。
・人の食べ物
・塩分や糖分が多いもの
・チョコレート、ネギ類
パッケージに「猫用」と明記されたもの以外は与えないようにしましょう。
シニア猫・病気のある猫の場合

年齢や体調によっては、おやつにも配慮が必要です。
・低カロリータイプを選ぶ
・歯が弱い場合は柔らかいもの
・持病がある場合は獣医師に相談
無理に与える必要はなく、体調を最優先に考えましょう。
おやつと食事管理のバランス
おやつを与えた日は、主食の量を少し調整するなど、全体のバランスが重要です。
・おやつ=特別なもの
・主食=健康の基本
この意識を持つことで、食生活の乱れを防ぎやすくなります。

まとめ|おやつは「少量・適切」が基本
猫のおやつは、正しく使えば猫との暮らしをより楽しくしてくれる存在です。
・与えすぎない
・猫用のおやつを選ぶ
・健康状態を見ながら調整
この3点を守り、猫の体と気持ちに負担のない与え方を心がけましょう。



コメント