はじめに|動かなくなったのは「歳のせい」だけではない
シニア期に入った猫は、若い頃に比べて運動量が減り、寝て過ごす時間が増えていきます。
その様子を見て「もう歳だから仕方ない」と感じる飼い主さんも多いかもしれません。

しかし、運動量の低下がそのまま筋力低下につながると、関節への負担や転倒リスク、生活の質の低下を招くことがあります。
シニア猫の運動不足や筋力低下を防ぐための考え方と、日常でできる対策をご紹介します。
シニア猫はなぜ運動量・筋力が落ちるのか
猫は7歳頃からシニア期に入り、体の中では次のような変化が起こります。
・筋肉量の自然な減少
・関節の柔軟性低下
・基礎代謝の低下
・疲れやすさの増加
これらは加齢による自然な変化ですが、動かない状態が続くと、筋力低下がさらに進みやすくなります。

筋力低下が進むと起こりやすい問題
運動不足や筋力低下が進むと、次のような変化が見られることがあります。
・高い場所にのぼらなくなる
・ジャンプをためらう
・歩き方がぎこちない
・寝起きに体がこわばる
これらは「老化のサイン」であると同時に、生活の不便さにつながるポイントでもあります。

シニア猫の運動は「無理をさせない」が基本
シニア猫の運動対策で最も大切なのは、若い頃のような激しい遊びを求めないことです。
・短時間
・低負荷
・毎日少しずつ
この3点を意識するだけで、猫への負担を大きく減らすことができます。

シニア猫におすすめの運動・遊び方
ゆっくり動くおもちゃでの遊び
激しく動くおもちゃよりも、
・床を這うように動かす
・目で追えるスピード
を意識した遊び方がおすすめです。1回数分程度でも十分な刺激になります。

段差を活かした軽い上下運動
完全に段差をなくすのではなく、
・低めのステップ
・クッションや台
を使って、無理のない上下運動を取り入れると筋力維持につながります。

日常動作を「運動」に変える
特別な遊び時間を設けなくても、
・ごはんの場所を少し離す
・水飲み場を複数設置する
といった工夫で、自然な移動量を増やすことができます。

筋力低下を防ぐ生活環境の整え方
運動と同じくらい重要なのが、生活環境です。
・滑りにくい床材
・立ち上がりやすい寝床
・トイレの出入りが楽な設計
これらを整えることで、猫が「動くこと」を避けにくくなります。

運動を嫌がる時の考え方
シニア猫が遊びに乗らない日があっても、無理に続ける必要はありません。
・その日の体調を優先
・遊ばない=失敗ではない
と考え、猫のペースを尊重しましょう。

受診を考えた方がよいサイン
次のような変化が見られる場合は、病気や関節トラブルが隠れている可能性があります。
・急に歩かなくなった
・痛そうに鳴く
・足を引きずる
・明らかな元気消失
運動不足と決めつけず、早めに獣医師へ相談しましょう。

飼い主さんが心がけたいこと
シニア猫の運動対策で大切なのは、
・比べない
・焦らない
・続ける
少しの運動でも、続けることで筋力維持につながります。
まとめ|動ける時間を大切にするために
シニア猫の運動・筋力低下対策は、
・無理のない運動を日常に取り入れる
・生活環境を整える
・異変を感じたら早めに相談する
この積み重ねが、シニア猫の「自分らしく動ける時間」を支えます。
焦らず猫のペースに合わせて過ごしてみましょう。



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