はじめに|「食べない」はシニア猫からの大切なサイン
シニア期に入った猫は、若い頃と比べて食事量や食べ方に変化が出やすくなります。
「最近食べる量が減った」「好きだったフードを残すようになった」
と不安を感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

シニア猫の食欲低下は、単なる老化の場合もあれば、体調不良や病気のサインであることもあります。
この記事では、シニア猫の適切な食事量の考え方と、食べない時に飼い主ができる具体的な対処法を、初めてシニア猫と暮らす方にも分かりやすく解説していきます!
シニア猫は何歳から食事を見直すべき?
一般的に猫は7歳頃からシニア期に入るとされます。
この頃から代謝が落ち始め、若い頃と同じ食事量では体に負担がかかることがあります。

・7〜9歳:食事内容の見直しを始める時期
・10〜12歳:量と質の両方を調整する時期
・13歳以上:個体差が大きく、食べやすさ重視の時期
年齢だけで判断せず、体重・体型・食欲の変化をあわせて見ることが大切です。
シニア猫の食事量の目安
基本的な考え方
シニア猫の食事量は「年齢」だけで決めるものではありません。
以下のポイントを総合的に見て調整します。
・現在の体重と体型
・活動量
・持病の有無
・フードのカロリー
パッケージに記載された給餌量はあくまで目安として考えましょう。

体重別の目安(ドライフードの場合)
一般的なシニア用ドライフードを基準とした場合の一例です。
・体重3kg前後:40〜50g/日
・体重4kg前後:50〜60g/日
・体重5kg前後:60〜70g/日
一度に与えるのではなく、2〜3回に分けて与えることで胃腸への負担を減らせます。

ウェットフードを取り入れる場合
シニア猫には、水分補給も兼ねてウェットフードを取り入れるのもおすすめです。
・ドライ+ウェットの併用
・ウェットのみの場合は総カロリーに注意

食事量は「グラム」よりも1日の総カロリーを意識すると調整しやすくなります。
食事量が減った時に考えられる理由
シニア猫が食べなくなる原因は一つではありません。
・嗅覚や味覚の低下
・歯や口内のトラブル
・消化機能の低下
・環境ストレス
・病気の初期症状
「歳だから仕方ない」と決めつけず、原因を探る姿勢が大切です。

シニア猫が食べない時の具体的な対処法
フードの温度・香りを工夫する
シニア猫は香りで食欲を刺激されやすくなります。
・人肌程度に温める
・少量ずつ出す
・新しいフードは混ぜながら切り替える
電子レンジで温める際は、加熱しすぎに注意しましょう。

食べやすい形状に変える
噛む力が弱くなっている猫には、食べやすさの工夫が効果的です。
・小粒タイプのフード
・ウェットフード中心
・お湯でふやかす
食べこぼしが増えた場合も、形状の見直しが役立ちます。

食事環境を見直す
シニア猫は環境の変化に敏感になります。
・静かな場所で食べさせる
・トイレや水飲み場と距離を取る
・食器の高さを調整する
落ち着いて食べられる環境づくりが、食欲回復につながることもあります。

与えすぎ・間食を見直す
おやつの与えすぎが、主食を食べなくなる原因になることもあります。
・おやつは食事量の10%以内
・食事前のおやつは控える
「食べないからおやつをあげる」を続けると、偏食につながるため注意が必要です。

受診を検討した方がよいサイン
次のような場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
・2日以上ほとんど食べない
・急激な体重減少
・水を大量に飲む、または全く飲まない
・嘔吐や下痢を伴う
特にシニア猫では、食欲不振が重大な病気の初期症状であることもあります。

飼い主さんが心がけたいこと
シニア猫の食事管理で大切なのは、
・焦らない
・無理に食べさせない
・小さな変化を記録する
完璧を目指すよりも、「その子に合ったペース」を大切にしましょう。

まとめ|食事はシニア猫の健康を支える土台
シニア猫の食事量や食欲の変化は、体からの大切なメッセージです。
・年齢に合わせた量と内容の見直し
・食べない時は原因を探り、できる工夫から試す
・異変を感じたら早めに相談
日々の食事管理が、シニア猫の穏やかな毎日につながります。



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